2016年2月26日金曜日

水槽を科学するーNature Seminar 13

 魚を飼う入れ物—水槽に注目してみました。
魚釣りとは違った楽しみがありそうです。
(ポスターの日付は訂正され,実施は2月26日・金です)
 水槽を設計し生き物を健康に飼うためには,「自然のしくみ」を知る必要があることからプレゼンが始められました。
水槽に入れる流木を入手し,形を決めていきます。
魚の種類を考え,ウイローモス,アヌビアス・ナナなど,それに合わせた水草を付着していきます。
水槽の底には敷き砂を入れますが,”ソイル”とよぶ土を焼成した粒子です。
種類によって水質維持や水草との相性などに特性があります。
住める環境にするには,糞などのアンモニアを硝化(アンモニア→亜硝酸→硝酸)して無害化するするバクテリア(ニトロソモナス,ニトロスピラ)を水槽内に繁殖させる必要があります。スライドでしめされたネオンテトラの仲間を”パイロット・フィッシュ”として先行導入します。その糞がバクテリア繁殖の餌になります。
パイロット・フィッシュは硝化の進んでいない厳しい環境にも耐えられる選ばれた仲間です。
参加者からも質問やコメントが。
マニュアルには無い裏技も紹介されます。
ナマズの仲間(オトシンクルス)をいれて,水槽のコケや藻を掃除してもらいます。
エビも藻などを食べて水槽の浄化に役立ちます(イエロー・チェリー・シュリンプ)。
完成です。好みの魚が水草の間を泳ぎます。
その後も水の交換や水質の維持に気を遣います。
セミナー後の懇親会。苦労話も失敗談も。
水槽作りは科学でした。
今回も楽しいレポートになりました。

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