2016年7月31日日曜日

鯵(アジ)釣りー東京湾の夏

 梅雨が上がり夏本番,しかし,不安定な天気が続きます。
東京湾のアジ釣りに誘われました。春のシロギス釣りに続いて2度目の海です。
今日の出発は千葉県浦安市猫実です。東西線の浦安橋のたもとに釣り船が出港を待ちます。
この辺りは明治時代(1877年)に蒸気船の発着場がつくられ,昭和時代(1944年)まで東京方面への船の定期便があったため,「蒸気河岸」と呼ばれていたそうです。
浦安橋の開通(1942年)で東京市営バスが通るようになりました。
釣り船屋は「船宿・吉野家」さん。
山本周五郎の小説「青べか物語」の舞台になった”船宿・千本”でした。
売店に立っていたのは4代目・吉野眞太郎さん。
壁にかかっていた写真は「脚立(きゃたつ)釣り」という漁法でした。
遠浅の東京湾で船影に敏感な「アオギス」を獲ったそうです。
浅瀬は埋立てられ汽水域が減少し,アオギスは1962年を最後に東京湾から消えました。
アクアラインを越え,1時間ほどで最初の漁場に到着しました。
午後は天気が崩れるとの予報ですが,今は快晴です。
 仕掛けは金属網のカゴです。この中にコマセ(桶の中で解凍する)と呼ぶ小型のエビ(オキアミなど)を詰めます。カゴの下におもりと釣り針が2本付いています。
今回はイソメではなく,赤く着色したイカを針につけました。
海中でカゴからコマセが撒かれ,寄ってきたアジが赤いイカを口に入れる仕組みです。
おもりが海底に着いて,2mほど釣り糸を巻き上げた深さがアジのかかる水深だそうです。引き上げたり投げ入れたりを繰り返しながら漁を楽しみます。
誘っていただいた平山勝憲先生(左奥)(松戸歯学部解剖学2・非常勤講師),平山雄三先生(東京歯科大・研究員),平山友彦先生(右手前)(松戸歯学部生物学・研究員)には,釣りの指導もしていただきました。
カモメも寄ってきます。のんびりした気分になります。
昼近くから雨雲が発生し,時折激しい雨に見舞われました。
小降りになると再開です。2本の針にアジ(マアジ)がかかりました。大きな収穫です。
水深の浅いところではサバ(マサバ)もかかりますが,夏のサバは味が落ちるうえに痛み易いとのことで放すことにしました。
隣の山本仁先生(東京歯科大教授・組織学)も同じようなテンポで釣上げていました。
15時近くに帰路につきます。船から眺める東京都心。
発達した積乱雲の下面にはゲリラ豪雨を思わせるような黒い帯が見えます。
無事に”蒸気河岸”に戻りました。
同乗の皆さん,お世話になりました。
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今日の収穫。
上:マサバ スズキ目サバ科 Scomber japonicus 1尾だけ持帰り
下:マアジ スズキ目アジ科 Trachurus japonicus 20尾(ご近所にも)
「なめろう」(味噌・ネギ・大葉・ショウガ)と焼き魚でいただきました。