2015年2月20日金曜日

Nature Seminar No.10 -冬に生きる

 1〜3年次生の総合試験,4年次生はCBT・OSCEの発表とあわただしい一日が過ぎ,
今年初めてのセミナーが17:30から第7実習室でもたれました。
               2015年1月30日撮影
レポーターは海老原智康先生(歯科総合診療学)
4年次生3名を含む10名が聴き入りました。

構内で観察される昆虫たちから紹介されました。
上左:アカタテハ,上右:クサギカメムシ
下左:シブイロカヤキリ,下右:キバラモクメキリガ
学部周辺を加えると多彩な顔ぶれになることに驚きます。
主役は「フユシャク」と呼ばれる冬に特化したガの仲間。
ウスバフユシャクが紹介されました。

スライドの説明から特徴がわかります。
通常の昆虫の活動限界マイナス7℃を下回っても大丈夫。
冬を生活環の軸として生きるたくましさを感じさせます。
短期間に内容の深いレポートをありがとうございました。
生物準備室での歓談も盛り上がりました。


2015年2月9日月曜日

論述問題:2014年度後期

 生物学の試験には,1ヶ月前に提示された題目について時間内に書き上げる問題があります。ポスター制作とは違い,資料の持ち込みはできません。
今回は3題のうち共通が1題,選択が1題です。共通問題は当日発表されます。
授業でも取り上げたテーマですが,調べて分かってくるとなかなか楽しい?と思います。
共通問題:爬虫類から哺乳類への顎の変遷を図を用いて説明します。
選択したのは始祖鳥問題のようです。
こちらはトリボスフェニック型臼歯を選択したようです。
準備してきた解答を頭から絞り出すように答案用紙に向かいます。
40分間があっという間に過ぎたのではないでしょうか。

2015年2月6日金曜日

生物学自由発表:2014年度後期

 今回は希望者6名のうち、5名(4テーマ)が発表までこぎ着けました。
狩野茂樹君は「生物兵器」について多くの資料と映像で紹介しました。
戦争が現実味を増している現在,命を考える1つの側面を提供してくれました。
田中達啓君・田山隆史君は「感染症」について原理と歴史をふまえて紹介しました。
調べるきっかけはエボラ出血熱。
バランスよく分担された発表でした。
成田智恵さんは野外実習の「千駄堀」について紹介しました。
何といっても年間5回の実習参加。
得られた情報と写真は季節の変化をとらえ,説得力がありました。
新入生の実習アシスタントとしても協力してください。
福岡菜見子さんは松戸歯学部構内で観察した生物の中から,
タンポポとセミについて詳細な分類を紹介しました。
実物の細部にわたり比較してゆく地味で基本的な研究です。
一層の発展を。
前期の発表よりは準備が足りなかった反省点は残ります。
多忙な中でも資料を集め,頭と体を動かして一つにまとめてゆく経験は力になります。
そして,仲間の発表を受け止めて自分の中で考える場も大切です。
1年生それぞれに期待します。

2015年2月1日日曜日

は虫類の顎ー豊橋市自然史博物館

愛知県豊橋市の自然史博物館で開催された日本古生物学会に参加しました。
冬晴れの風の冷たい天気でしたが,子供は恐竜と友達です。
(発表者:西岡佑一郎氏。論文は受理済み)
発表では共同研究のタイ産大型げっ歯類化石を紹介しました。
私の担当した切歯の微細構造は,げっ歯類のグループを同定する目安になります。
ポスター賞の表彰はティラノサウルスの下で行われました。
体長7mのマチカネワニ(レプリカ)
(1963年,大阪大学構内の45万年前の地層から産出)
後は3.2mのミシシッピーワニの実物骨格。
顎の比較の参考に,ミシシッピーワニに書き込みました。
ティラノサウルスの顎はどうなっていますか。