2014年3月31日月曜日

ラッパ型のコケー地衣類

春到来。新入生を待ちます。
 中庭の針葉樹(カラマツ)植え込みの根元にも様々な植物が生活しています。
 ラッパのような形をしたコケが目にとまります。
 ハナゴケ科のヒメジョウゴケCladona humilis です。
しかしコケの仲間ではなく地衣類です。
地衣類は菌類と藻類が密接に関係して(共生)つくられた生物体です。
ラッパのようなものは皿状の「子器」で,菌類の「胞子」をつくる生殖器官です。
まわりの小さな葉状のものは地衣体です。
子器の縁には細かい球状の胞子がついています。 
 ピンセットではがして,ルーペで観てみます。
中に緑色の粒子が見えます。 
葉緑体のように見えます。
これが藻類が持つ葉緑体だとすると,粒子は胞子ではなくそれ自体がすでに地衣類になっている「粉芽」ではないでしょうか。粉芽は地衣体につくられる無性生殖器官です。
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胞子と粉芽のことは更に検討してみましょう。

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