2014年3月13日木曜日

春のキリギリス

 珍しいキリギリスの話題です。
海老原智康先生(歯科総合診療学)から投稿がありました。
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 朝方、駐輪場に停まっていた自転車のすぐ傍でシブイロカヤキリ/Xestophrys javanicus (バッタ目キリギリス科)という昆虫を発見しました。
見つけた時には、仰向けに倒れていて、左翅が折れ曲がった状態だったので、自転車などに衝突し弱ってしまったのではないかと思われます。
まだ春浅いこの季節にキリギリスの仲間(それも成虫)が見られるのは不思議に感じますが、関東周辺に生息している同グループのいくつかの種類は、成虫で越冬することが知られています。
本種は夜行性で、夜に活発に行動するため、冬眠から覚めて駐輪場の明かりに飛んで来たのかもしれません。

東北以南の広い地域に分布しているといわれますが、私が大学周辺で姿を確認したのは初めてのことです。

撮影日:平成26年3月7日(金)
 ①駐輪場とシブイロカヤキリ
(青丸で囲った中に虫が写っています。) 
②シブイロカヤキリ/Xestophrys javanicus(♂成虫)
前翅の付け根が太くなっていて、発音器官が認められるため雄と判断できます。

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