2014年1月25日土曜日

冬の蛾(ガ)に会う

 冬には珍しい蛾の便りがありました。紹介します。
 投稿は,海老原智康先生(歯科総合診療学教室)です。
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 帰宅時、学内の駐輪場を歩いていたところ、蛍光灯の下でキバラモクメキリガ/Xylena formosa (ヤガ科ヨトウガ亜科)というガの1種を発見しました。


恐らく駐輪場の明かりに引き寄せられて飛来し、その後気温が下がったために飛べずにいたのでしょう。


 本種は関東地方の平野部に広く分布していて、決して珍しい種類ではありませんが、成虫の出現時期が11~3月と冬季に限られているため、なかなか出会う機会がありません。



 今回も駐輪場の地面に、まるで落葉のようにじっとしていたため、よほど注意していなければ見過ごしていたことと思います。 (文・写真:海老原智康)
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【撮影データ】
種名:キバラモクメキリガ Xylena formosa (ヤガ科ヨトウガ亜科)
日時:平成24年1月24日(金) 20時40分頃
場所:学内駐輪場 電灯の下
標本写真:平成21年12月23日 松戸市内にて採集
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 モクメ(木目)の名が付いたのもうなずけます。
 ヤガ科は”夜蛾”でしめすように夜行性で,蝶の中でも大きなグループです。しかし,”ヨトウムシ(夜盗虫)”の仲間は花やキャベツなどの野菜の害虫で知られ,人間との関係はやや気の毒な気がします。

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