2013年8月2日金曜日

セミの声

 夏休みの構内には季節の声がひびきます。
アブラゼミの鳴き声は,暑さを増幅させると感じるむきも多いようです。
全身こげ茶色の姿も,透明の羽を持つ種類にくらべると暑苦しいような...
アブラゼミ 
Graptopsaltria nigrofuscata
半翅目(カメムシ目)同翅亜目(ヨコバイ亜目)セミ科。
セミは横歩きをしますね。
 
詳細な3Dコピーのような脱けがら。
アブラゼミの死骸も拾いました。
眼は左右の複眼に加えて小さなルビーのような単眼が3つ、正三角形に並んでいます。
単眼は明暗を感じる眼で,その情報は脳内では複眼とは別の領域に入ります。
異なる機能を受持っているのでしょう。
複眼は形や動きを捉える眼で,古生代カンブリア紀の三葉虫にもありました。
視覚の発達は捕食ー被食の関係を際立たせ,生物の多様性を加速させたとする考えがあります。
アブラゼミは6年に及ぶ地下生活のあと,5つの眼でどんな世界を見たのでしょう。
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 東海地方以西に生息するといわれた「クマゼミ」Cryptotympana facialis 北関東から東北地方に北上していることが話題になり,温暖化の影響が指摘されています。朝からワシャワシャと鳴く,羽の透き通った大型のセミです。構内で聞いたことがありますか。


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