2013年12月27日金曜日

紅(べに)を引く

中庭のケヤキの幹には寒いこの時期でも緑の苔(こけ)が着いています。
近づいてみると,小さな花のような胞子のうを付けていました。
ヒナノハイゴケ(Venturiella sinensisヒナノハイゴケ科,別名クチベニゴケ。
胞子をつくる朔(さく)には,帽(ぼう)と呼ばれる傘のようなものが付いていました。これがとれると赤い蓋(ふた)があらわれます。
蓋の周りの口環(こうかん)の部分は紅色の朔歯(さくし)と呼ばれるギザギザになっています。
クチベニゴケの名前の由来でもあります。
朔の中で減数分裂が起こり胞子が形成されます。
蓋と朔歯の間からできたての胞子がのぞいていました。

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