2015年10月2日金曜日

ナイト・ミュージアム 進化を探る

 金曜日の夜,上野の科博はペアチケット(1人千円)がお得です。
今回の特別展「生命の大躍進ー脊椎動物のたどった道」の内容は豊富です。
一部を紹介しましょう。
37億年前のグリーンランドの岩石。
同位体比から,含まれる炭素が生物由来とされています。
ストロマトライト,27億年前のオーストラリアから産出。
エディアカラ生物群,現生にはつながらない多様な化石で構成されています。
6億年前の先カンブリア紀のデッキンソニア。
バージェス生物群の大型捕食動物アロマカリス(5億8000万年前)。
現在につながる動物が大量に出現した「カンブリア大爆発」の代表でもある。
アロマカリスの復元模型。
脊椎動物(哺乳類の祖先にもなる)に近い仲間も出現していたことに驚く。
胴に沿って筋節が並ぶ,
ピカイア(上:脊索動物)とメタスプリッギナ(下:脊椎動物)。
デボン紀(3億8000年前)の三葉虫。複眼がはっきりわかる。
光スイッチ説に思いをめぐらせる。
1年生の五百木君,臼田君,大嶽君,久米君が途中から一緒になりました。
狙っているのは下の写真。
3,500万年前のネコの仲間,ディニクチス。
上顎臼歯の舌側に咬頭が見られ(矢印),イヌ的な要素が感じられる。
有胎盤類の最古の化石とされるジュラマイア(Juramaia sinensis)。
体長12センチほど。歯式は 5・1・5・3 / 4・1・5・3= 54。
恐竜も出現していた1億6000万年ほど前(ジュラ紀)にすでに生息していた。
2013年に日本で発見された最古の有胎盤類。
白亜紀前期(1億1200万年前)。
ササヤマミロス(Sasayamamylos kawaii)。
2.5cmの下顎のみだが,有胎盤類の基本歯式をもつ。
展示の終盤はヒトの進化。
臼田君はラエトリのアファール猿人の足跡と比べてみる。
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実物標本の持つ迫力は違う。
機会をとらえて,見ることを勧めます。
カメラの電池切れの後,途中から写真を撮ってくれた久米君に感謝します。

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