当たり前のように現生のイヌの標本と並べられています。
南オーストラリア博物館・哺乳類研究室 |
右がイヌ(Canis familialis)、左奥がタスマニア・オオカミ (Thylacinus cynocephalus )。
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下がタスマニア・オオカミの頭蓋骨。よく似ています。
タスマニア・オオカミは下顎が大きく見えます。
下顎骨が内側に広がり、下顎角突起(mandibular angular process)という有袋類に特徴的な形態が見られます。松戸歯学部で飼育しているオポッサムにもあります。
この突起はダーウィンの「種の起源」(1859)に紹介されています。
顎関節も頬骨の端を含むように広がっています。
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上顎臼歯を比較すると、タスマニア・オオカミ(右)は尖った咬頭を持っています。
矢印で3つの大きな咬頭を示します。頬側の2咬頭と舌側の咬頭には大きな高低差があります。
トリボスフェニック型臼歯の原型を見るようです。
左のイヌのような、咀嚼のための広い咬合面はできていません。
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タスマニア・オオカミは1936年、最後の一頭が地上から姿を消しました。
南オーストラリア博物館には本当に美しい剥製が保存されています。
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