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2018年11月15日木曜日

ラット頭頚部の解剖

 生物学実習のラットの解剖は体部に続き,2回目(11/13,15)は頭頚部になります.
卒業生の栗栖諒子先生が見学と指導に来てくれました.
東京医科歯科大学大学院(生理学)でラットの三叉神経を研究材料とされています.
まず剥皮をして筋や腺,神経などを観察します.
上,横,下面からスケッチします.
次に咬筋を切り,口を開けます.かなりの力が要ります.
強力な内側翼突筋(矢印)のためであることを理解します.
口腔内の構造を観察し実習書で確認してスケッチしていきます.
臼歯の観察にはルーペが必須です.
全ての解剖項目が済み,ラットに黙祷をして終了します.

2018年3月22日木曜日

最後の解剖実習ー愛歯技工

   愛歯技工専門学校で1994年(平成6年)から続けてきた解剖実習も,今年度の1年生7名が最後になりました。(まず東京医科歯科大学のお世話になり,後半は鶴見大学に実習の場を提供していただきました。両大学のご厚意に感謝いたします)
下田信治教授から実習の大事さ,留意点,そして技工士への期待が話されました。
口腔解剖の講義を受けたあと,黙祷(もくとう)をして実習を始めます。

まず頭蓋骨の勉強から。
前頭骨,側頭骨,蝶形骨などは分離骨を見て立体的に理解します。

ご遺体で,頭頸部の筋・神経・血管などを確認します。

そして粘土で咀嚼筋を作る実習です。



ご遺体を確認し,図を参考にしながら頭蓋骨(模型)に付けていきます。
愛歯の先生がたの助言もあります。


内側・外側翼突筋は苦労します。
全員完成させました。

後半は全身の臓器を見ていきます。
重要な部分はじかに触れて確認します。

脊髄や脳にも触れることができました。

限られた時間での実習でしたが,これからの勉強にも将来の仕事にも役立つことを願っています。
貴重な学びの場を提供していただいた鶴見大学歯学部と口腔解剖学教室,
ご講義と実習指導をいただいた下田信治教授に感謝いたします。

2017年9月6日水曜日

ポスター発表 - 愛歯技工専門学校

 解剖学の時間に,動物の歯についてのポスター発表をしました。
夏休みの課題です。一人約5分で,内容の説明をします。
横塚和洋くんは,家に猫がいるので「ネコの歯」ついて。
竹下諒くんは,無脊椎動物の「イカの歯」について。
鈴木梨穂さんは,実家に出没する「タヌキの歯」について。
鈴木晴天くんは,「オオカミの生態」について。歯のことは別の機会に。
小林秋月さんは,固いものを食べる「ラッコの歯」について。
どの発表も田中先生,遠藤先生に楽しんでいただけたようです。
秋田香帆さんは,化石への興味から「新生代のサメとクジラの歯」について。
青野公佑くんは,特殊化した「イルカの歯」について。
それぞれの発表に質問やコメントもいただきました。
全員のポスター。
右下は2年生,吉澤志歩さんの自主作品(本日は実習で参加できません)

2017年6月23日金曜日

「根付」から学ぶー松戸自主夜間中学・理科

 今回の「理科の授業」(第61回)は長沢優樹さんのコレクションの紹介です。
前回の岩石の授業の時に決まりました。楽しみです。
リュックにつめて運んでくれた実物を,テーブルに並べます。
2年ほど前から趣味として「根付(ねつけ)」始めました。
そのために集めた様々な材料です。植物(竹や柘植(つげ)),ハ虫類(ヘビの椎骨,カメの甲羅(こうら)),哺乳類(骨,歯,角,毛皮),石など種類が豊富です。
「根付」は小さな袋やタバコ入れを携帯する時に,帯にはさんで落ちないようにするための留め具です。長沢さんの作品(シカの角に細工をほどこし着色)を見せてもらいました。
マッコウクジラの歯(左)と白サンゴ(右)。
牛の関節の骨(中央),イノシシの牙(左下),山羊の角(下中)。
そして黒曜石(左上)とメノウ(右上)です。
長沢さんは一つ一つについて産地や特徴,細工のしやすさなどを話していきます。
牙を加工する時の固いエナメル質と軟らかい象牙質の違いなどの説明もあります。
これは水牛の角ですが,けずる時に細い繊維状にはがれて行く性質があるので,細心の注意を払うそうです。断面を見るとそれがわかりました。
参加者からは色々な質問が出ました。
長沢さんは丁寧(ていねい)に答えていきます。
ホワイトボードに説明もつけてリストアップしました。
細工は「左刀(ひだりかたな)」という道具を用いますが,それも自作です。
用途によって形や硬さを変えて作るそうです。
海外から動物の材料を入手する場合は「ワシントン条約」という,野生動物を守るために取引を規制する法律があり,守らなければなりません。
ニホンジカの頭蓋骨を手に。
帰りの「まとめの会」で,今日の授業について参加者からの感想と長沢さんからの報告がありました。実際に作るところを見てみたいとの希望もありました。
これからも,「自分たちでつくる」授業を企画したいと思います。

2017年2月17日金曜日

イノシシの頭蓋骨をつくるー生物学・自由発表

   今日(2/17)は学年最後の「総合試験」。
準備の結果がついてきますように。
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試験終了後、自由発表の時間をとりました。
選択科目「生命の文化誌」の舘山馨・中沼祐汰・鈴木健斗・松本和之君たちの発表です。
哺乳類の頭蓋骨の構造がテーマです。
イノシシの頭(楠瀬隆生先生が提供・指導)の皮を剥ぎ、肉を落とし、骨にするまでの過程を説明していきます。手を動かして初めてわかることが多いのです。
少しずつ約3ヶ月間。洗浄し脱脂して、作業中に分離した骨を接合していきます。
(発表スライドから)
若いイノシシの頭蓋骨の標本が完成です。前後長約26cmでした。
(発表スライドを一部改変)
成獣と比較すると大きさがかなり違います。
雑食を示す鈍頭歯で、歯式は哺乳類の基本歯式と同じです。犬歯(牙)は無根歯で伸び続けます。しかし、乳臼歯(m)が3本であるのに、代生歯である小臼歯(P)が4本になっています。
クラスの仲間は試験終了後にもかかわらず、熱心にプレゼンテーションを見つめます。
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補足しましょう。
上:i:乳切歯,c:乳犬歯,m:乳臼歯,
下:I:切歯,C:犬歯,P:小臼歯,M:大臼歯
歯の交換に注目します。
今回の標本は第一大臼歯(M1)が萌出しています。第一小臼歯(P1)は顎骨の中にあり、このまま永久歯として萌出します。したがって”一生歯性”です。
         (乳歯列と永久歯列の比較。黄色の線はm1-m3の幅を示す)
若い個体(上:Juvenile)は顎も歯列全体もかなり小さいのですが、3本の乳臼歯(先行歯)の近遠心径の総和(m1-m3)は、成獣(下:Adult)の代生歯の近遠心径の総和(P2-P4)より大きくなっています。特に第三乳臼歯は長いのが目立ちます。これは交換時の萌出空間を確保するしくみです。
 ヒトにも同様の現象があり、(乳犬歯+乳臼歯)の近遠心径は(犬歯+小臼歯)のそれよりも大きく、その差を”リーウェイ・スペース(leeway space)”と呼んでいます。
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発表後にクラスの仲間が書いてくれた感想は、好意的な評価がほとんどでした。
後日、乳歯と永久歯の関係について確認するためにもう一度集合しました。