2023年5月27日土曜日

鬼の洗濯板:青島の隆起海床と奇形波蝕痕

 宮崎県の日向灘に浮かぶ青島の周囲に”洗濯板”の名がぴったりの地形が見られます.

砂岩層の下に黒色で柔らかい泥岩層が重なって横に倒れた地形です.
砂岩の表面に亀の甲羅に似た模様が見えます.
 柱状節理のようでもありますが泥岩には対応した構造は見えません.
この付近は宮崎層群の青島層と呼ばれる約700万年前(後期中新世)に深海で堆積した地層で,傾きながら隆起し波の浸食によって削られてできた地形とのこと.
 エボシガイ(Lepas anatifera).ダーウィンが若い時に研究したフジツボの仲間.
白い殻の間からツルアシ(蔓脚)をのぞかせています.黒潮に乗って漂着したのでしょう.
 砂岩層と泥岩層のセットは当時海底で起こった巨大な土石流が堆積してできたと考えられています.今は海の生き物との楽しいふれあいの場でもあります.


2023年2月23日木曜日

地球照の月に惑星が並ぶ

  車の行き交う陸橋の空に三日月がかかり、その下に惑星が2つ。薄雲が流れる中でも光を失わず際立つ。地表に近くより明るい金星(等級-3.9)と月に近い木星(等級-2.1)。3つの天体がほぼ直線上に並びます。

(スマートフォンで撮影)

 三日月の上半は地球照(earthshine)によって薄茶から薄青の淡い明かり。地球で反射した太陽光が38万km 先の月を照らす。月から眺める明るい地球を想像します。

(デジタルカメラで撮影)
 地球照の部分にはうっすらと月の地形も浮かぶ。
(デジタルカメラで撮影)
  三日月とはいっても新月から4日目。
月が”太く”なるにつれて淡い地球照は消えていきます。