2015年7月17日金曜日

ワニの棲む丘ー大阪大学総合学術博物館

 台風11号が関西を直撃する中,大阪大学の豊中キャンパスに向かいました。
迎えてくれるのは「マチカネワニ」。
世界的にも貴重な,国の登録記念物です。
1965年,理学部校舎を建築中に発見されました。
全長約7m,頭骨だけでも1mを超える特大のワニです。
復元模型も迫力があります。
産出した大阪層群は45万年前の地層。
ヒシやハスが繁茂する温暖湿潤な環境でした。
トウヨウゾウやヤベオオツノジカも生息していました。
一般にワニの背中の骨鱗には隆起がありますが,
マチカネワニにはそれがないのも特徴です
Toyotamaphimeia machikanensis
(クロコダイル科トミストマ亜科の新属新種)
豊玉姫(トヨタマヒメ:古事記にでてくるワニの化身)にちなみます。
下顎の後方に突出した後関節突起の形態と上顎の7番目の歯が最大(一般的なワニ(正顎類)では4~5番目が最大)あることが特徴とされています。
実物は3階の展示室にあります。*許可が得られれば掲載します。
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「ナウマンゾウ臼歯の病理的標本」と呼ばれる標本です。
共同研究の西岡祐一郎先生に見せて頂きました。
下顎第二大臼歯と第三大臼歯(下の長い部分)との癒合歯です。
(実物とポスターとを合わせて写真にしました)
横なぐりの雨の中,待兼山(マチカネヤマ)から学生たちが帰っていきます。



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