海老原智康先生(歯科総合診療学)からの投稿を紹介します。
11月7日に引き続いての投稿,ありがとうございます。
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発見日:平成26年11月11日(火)
校舎棟2階の廊下の外壁(第一会議室付近・教職員駐車場側) にホリカワクシヒゲガガンボ(双翅目ガガンボ科) がいるのを発見しました。
よく見ると、身体にはクモの糸が纏わりつき、 すでに絶命しているようでした。
しかし、体色変化も殆ど無く、 かなり良い状態に保たれていたため、 死亡したのは比較的最近ではないかと推測されました。
本種は大学周辺の草地などで稀に見ることがありますが、 構内で発見したのは初めてのことです。
一般的にガガンボというと、淡黄色~淡褐色の地味な色彩で、 蚊を大きくして脚を引き伸ばしたような弱々しい姿をしています。
しかし、本種は脚が太短く、色彩も鮮やかで、 一見ハチのようにも見えます。確かに飛翔中の本種を見ると、 ある種のハチによく似ています。
もちろん、ハチに似ているというだけで、 毒針も無ければ人を襲うこともありませんが、 こうしてハチに擬態することで、 捕食者から自分の身を守っているのではないかと考えられます。
なお、本種の♂には“クシヒゲ”という名の通り、 櫛状の立派な触角がありますが、この個体の頭部には“クシヒゲ” が見当たりませんので、どうやら♀のようです。
♂については、1年次生の千駄堀自然観察会でも利用している『 21世紀の森と広場』で撮影した写真がありますので、 参考としてそちらを掲載いたします。
・ホリカワクシヒゲガガンボ発見場所
・ホリカワクシヒゲガガンボ(♀)
・ホリカワクシヒゲガガンボ(♂)/2014.6.1 松戸市千駄堀
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