正門のうっそうとした木々に目が癒されます。
当時はすぐにグランドで,その奥に弧を描いた独特な形の校舎が建っていました。
「緑陰」と銘された,本を読む少女の像。
正門を入ってすぐに「高野山一号墳石室」の案内板があります。
約1,400年前の「前方後円墳」(長さ36m,高さ2m)から移設した石室で,7体分の人骨が残されていました(発掘調査1958-59年)。
強い日差しを受けて,石室を作る岩石がキラキラと光ります。
表面に板状のはがれがあって,断面には並行な細い割れ目(片理)があります。
「結晶片岩(片岩)」(変成岩の仲間)だと思います。
この石はどこから運ばれたのでしょう。
***************
校歌にもうたわれる「筑波山」は花崗岩などの石材産地です。日本列島の西側を縦走する大きな境界「中央構造線」の北側に沿った「領家(りょうけ)変成帯」に属しますが,この変成岩は産出しません。
(大鹿村中央構造線博物館HPの図から改変) |
結晶片岩は中央構造線の南側に沿った「三波川(さんばがわ)変成帯」を代表する,低温高圧性の広域変成岩です。関東の産地では長瀞(ながとろ:埼玉県)が有名です。
0 件のコメント:
コメントを投稿