まず、骨学実習から始めました。頭蓋骨を用い顎の運動を学びます。
解剖室での実習は黙祷に始まり黙祷で終わります。
人体の構造を丁寧に見ていきます。
口腔の領域を全身の構造と関連付けていきます。
少ない機会を無駄にしないように真剣に話を聞きます。
そして各自が、用意された様々な部位の標本を積極的に観察していきます。
教科書・講義での下地がないと説明が理解できないこともわかります。
筋・神経の立体的な走向などは実習を通して改めて理解されます。
学生は大きな感動を持って帰路につきました。
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新入生は解剖学のはじめに「1本の歯が与えられた時、どこに生えている歯かを根拠を持って示すことができる」ことを目標にします。
模型を使った講義・実習から、前期の終了近くには天然歯を鑑別する実習に入ります。
変異があり咬耗の進んだ天然歯はなかなか鑑別が難しい。
模型の理想的な形と現実の形態をどう結びつけるか。
個人の鑑別のあと、グループで討論します。
最後に、班ごとの鑑定結果を発表していきます。
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後期は口腔解剖学・組織学・発生学が中心になります。
1年間のプログラムで身につけた基礎的な解剖の知識が、次のステップの糧(かて)となりますように。
(当該学年を担当された、田中誠・教務部長、遠藤芳乃・専任講師に感謝いたします)
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