2014年4月8日火曜日

桜につどう鳥たち


春,真っ盛り。サクラに集まる鳥たちの動きのある写真が届きました。
海老原智康先生(歯科総合診療学)からの投稿を紹介します。
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 桜(ソメイヨシノ)は葉が出る前に花を付ける面白い植物です(品種によっては葉が先に出るものもあります)。満開になると木全体が薄桃色に包まれて大変鮮やかになります。
開花期間は12週間程度と短いですが、一度にたくさんの花を付けるため、花の蜜を餌にする生き物たちにとってはありがたい存在のようです。
大学の中庭の桜の木にも、花の蜜を好む野鳥たちが集まってきます。
桜の木を訪れる鳥の中で、特に目立つのがヒヨドリ/Hypsipetes amaurotis(スズメ目ヒヨドリ科)です。
大きさはハトよりやや小型でスマートな体型をしていて、「ピィーヨ、ピィーヨ」と甲高い声で鳴くため、すぐに存在に気が付きます。
ヒヨドリの嘴は細長く、細やかな動きをするのに適した形をしています。
そのため、小さな桜の花の上からでも器用に嘴を差し入れて、奥にある蜜を吸い取ることが出来ます。
 桜の蜜がよほど好物なのか、時には長時間滞在して、他の鳥が近づくと追い払ってしまうこともあります。
  また、桜の木でよく見られる鳥にスズメ/Passer montanus(スズメ目スズメ科)がいます。

スズメは普段は草の種子や穀類を食べていますが、桜の開花の時期には蜜を求めて花に集まります。ところが、スズメの嘴はヒヨドリと違って細長くないため、花の上から中の蜜を吸うことは出来ません。

花を切る瞬間 連続写真
そこで彼らは、花の付け根の蜜が溜まっている部分を嘴で引きちぎり、切り口から中の蜜を吸い出すのです。
 スズメが集まっている木の下には、吸い殻となったたくさんの花が落ちている光景が見られます。

【撮影データ】
平成2641日(火)
大学構内・中庭、学食前の桜の木にて

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