2014年4月1日火曜日

スズメの羽を学ぶ

 海老原智康先生(歯科総合診療学)からの投稿です。
3月のNature Seminar で鳥の羽が配られ,何の鳥か当ててみようというクイズがありました。
その解答でもあります。
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 大学構内の駐輪場付近を歩いていて、足元に鳥の羽が落ちているのを見つけました。
辺りを見回すと羽はあちこちに散らばっていて、集めてみると全部で30枚ほどありました。
通常野外において、1カ所でこれだけ多くの鳥の羽を拾う機会は滅多にありません。
羽の特徴から落とし主はスズメのようで、拾った羽をよく見ると、所々に血が付いていたり、軸が折れているのが見受けられることから、何らかの事故に遭遇した可能性があると考えられました。これは想像ですが、弱ったスズメがカラスやネコなどの肉食動物に襲われたのかも知れません。
せっかくの機会ですので、集めた羽を綺麗に洗い乾燥標本にしました。
実際に手にとって細部を観察すると、部位ごとの特徴がよくわかり勉強になります。

【スズメ/Passer montanus (スズメ目スズメ科)】
今回拾得した羽の部位を①~④に示します。

【① 初列風切(しょれつかざきり)】
【② 次列風切(じれつかぜきり)】
①②は、翼の最も外側に位置し、推進力を得るという飛行にとって重要な役割を果たす羽です。
【写真③ 体羽(たいう)】
身体全体に生えている比較的短い羽で、綿毛状の綿羽の割合が多いのが特徴です。
【写真④ 尾羽(おばね)】
<撮影データ>
日時:平成24年1月23日(木)
場所:学内駐輪場付近

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