ちょっとした緑の地面には地味な雑草(もちろん名前はあります)やコケ類が雨を楽しんでいるようでした。
目につくのは「セニゴケ」(Marchantia polymorpha)。人にはあまり好かれていないようです。
また,ゼニゴケの本体(葉状体)にはお椀のようなもの(杯状体)がついています。中には多数の「無性芽」(体細胞からつくられた繁殖用の粒)が見えます。無性生殖もするので増えるはずです。
2013.08.24 Kunihiro Suzuki |
(2013.08.24 対物40倍 Kunihiro Suzuki)
顕微鏡でのぞいてみると,コイル状の「弾糸」にからまった多数の胞子が観察されました。乾燥すると弾糸がバネのように胞子を飛ばします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゼニゴケは陸上植物でもっとも古い歴史を持つ仲間で,近年ゲノム解析が進み高等植物との遺伝学的な比較も可能となり,進化生物学の実験材料としての有用性も期待されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿