2013年10月21日月曜日

「子殺し」で知られていますが

松戸歯学部の東側を流れる坂川にも水鳥の姿を見ることができます。
朝の静かな水面に浮かぶように
カルガモです。
時々もぐったり羽ばたいたり
そしてまたゆっくりと。
おだやかな秋の朝をくつろいでいました。
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カモ科 マガモ属  カルガモ  Anas poecilorhyncha

 カルガモは子供の密度が高くなると,他個体の子供を殺すことが知られていますが,自分の子までも殺してしまうことが記録されています。
 「子殺し」はサルの仲間やライオンにも見られる行動で,新しいボスとの交尾の機会を増やしボスとの間の子供をつくるため,種の維持には有利であると説明されています。

2013年10月20日日曜日

胞子をつくる

 松戸祭の2日目は雨。
  サルノコシカケの内部を見てみましょう。
サクラの幹についたサルノコシカケ(カワラタケ?)
裏をのぞくと小さな穴がいっぱいです。
全体が細い菌糸でつくられています。
穴の壁にはびっしりと丸いものや楕円のもの,つぶれた形のものがついています。
拡大すると,細い柄の先に更に小さな球形のものが見えます。
これが胞子(担子胞子)でしょう。直径は3/100mmほどです。
つぶれた丸いものは減数分裂で胞子をつくる担子器でした。
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 一般公開の電子顕微鏡室には2日間で30人程の来室者がありました。

2013年10月18日金曜日

野外会場

今年も季節になりました。
 野外会場も準備が進んで,明日から「松戸祭」本番です。
窓越しに,わくわくが伝わります。
メインステージの周辺は,きれいに草が刈られる前には「ヨシ」がいっぱい生えていました。
植え込みに刈り残しがあります。
千駄堀のヨシ群落
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 ヨシ Phragmites australis  イネ科
ヨシ(アシとも呼ぶ)は水分の多い湿地に好んで生息します。
湖沼が長い年月をかけて土壌を堆積させて陸化していく過程で,植物の種類も変化します(湿性遷移)。
ヨシはその移り変わりに現れるメンバーのひとつです。
この場所が地下に湿地の性格を残しているのかも知れません。

2013年10月11日金曜日

猿の腰掛

 構内の樹木の手入れが終わったようです。
  サクラの幹に「サルノコシカケ」を見つけました。
サルノコシカケは大きなグループの総称です。
担子菌類のサルノコシカケ科
のサクラサルノコシカケPhellinus pomaceus
 です。
木の幹から半円形のキノコを直接出しています。
幹の表面には透明の液がしみ出した痕があります。
木が出したのかキノコが分泌したのか。
太い枝にもビッシリと。
キノコは子実体と呼ばれます。
子実体は硬く裏側は網目模様。この中に胞子をつくる担子器があります。
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サルノコシカケはこの木にとっては迷惑なはず。
この仲間の多くは木材腐朽菌です。
木の成分であるリグニン,セルロース,ヘミセルロースを分解して養分とします。

2013年10月4日金曜日

樹皮の華

 台風の影響もあってか,雨模様の日が続いています。
サクラの幹に,薄緑から白銀の花柄のような付着物が。
ウメノキゴケ です。
地衣類 Parmotrema tinctorum
ゼニゴケの葉状体に似ていますがコケ類ではありません。
小さいしわは裂芽(芽子)という無性生殖のための組織。
断面は緑の層,白い層,褐色の底面が区分できます。
底面の所どころに偽根があって樹皮に取り付いています。
断面の切片を顕微鏡でのぞくと・・・・
上の層は藻類,下の層は菌類。
菌類の菌糸に光合成をする藻類が取込まれたようなかっこうになっています。
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地衣類は過酷な環境でも生活し,植物遷移の最初にも登場しますが,
ウメノキゴケは大気汚染や排気ガスに弱いといわれています。

2013年9月26日木曜日

ケヤキと黒い住人

 中庭には大きなケヤキが数本あります。
いろいろな生き物を住まわせています。夏は日陰になりますし。
バラ目ニレ科ケヤキ属
Zelkova serrata
ケヤキは葉脈が直線的で周囲の鋸歯が明瞭で,清々しい感じがします。
鋸歯は葉先に向かって曲がり,葉の先端は細く伸びます。
枝で休んでいるこのカラス,どうも構内に住んでいるようです。
クチバシや頭部の形から,ハシボソガラスのようです。
スズメ目カラス科カラス属
Corvus corone
つがいで見かけることがあります。
クスノキの樹冠にある,針金のハンガーでつくった巣の持ち主かも知れません。
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カラスはピョンピョンと飛び跳ねる移動と交互に脚を出す歩行の両方ができます。
カラスは知能の高い鳥で,生活や繁殖に直接関係のない”遊び”をします。
グランドに転がっていたボールで何度も玉乗りに挑戦しているのを目撃しています。

2013年9月22日日曜日

不思議なキノコ

 暑さの残る千駄堀。9月の自然観察実習の参加者は35名。リピーターが2名。季節ごとに生き物は変わります。
今回も「千駄堀を守る会」の皆さんに観察スタッフとして案内をお願いしました。植物、昆虫、クモ、野鳥と多岐にわたって入門から専門的な質問まで受けていただけます。
さっそく遊歩路の落葉の陰に白い小さな目立たないキノコを発見。学生も慎重に地面を掘っていきます。
全体が見えてきました。「冬虫夏草」と呼ばれるキノコの仲間です。
これは「ツクツクボウシタケ Isaria sinclairii」。
子嚢菌類,バッカクキン目,スチルベラ科に所属。
 ツクツクボウシMeimuna opalifera(セミの1種)の幼虫に取り付いて,それを栄養に生活している菌類。キノコといっても地上部は綿棒の先に白い粉がこびりついた様な形をしています。
地中の部分は菌糸がしっかりと巻き付いて幼虫は見えません。
どこにどのように入っているのでしょう。
 白い粉は分生子という無性胞子で体の一部が体細胞分裂で増えたものです。 
この先、ツクツクボウシタケはどうなるのでしょう。
  来月また見てみませんか。