2025年10月1日水曜日

珍しい蛾(が)?:チュウゴクアミガサハゴロモ

  近頃オリーブの枝に三角形の蛾が目立つようになりました.

 どうも蛾ではなくてカメムシの仲間らしい.学名Ricania shantungensis と記されてます.最近分布を広げている外来の害虫.取ろうとするとバネのようにかなり遠くまで飛んでいきます.
 羽のヘリに三日月型の白い紋があり,腹面を見ると同じカメムシ目(半翅目)のセミに似ています.(スケールは1mm)
 オリーブの枝に産みつけらえた卵塊です.白い綿毛があって卵は硬く,枝の内部に並んでいます.かなりの繁殖が考えられます.

*追記(2026/06/11)
ひらひら動く白い綿毛を発見.脚が見えたので虫だとわかりました.
チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫でした.



2025年9月11日木曜日

白花のルコウソウ?

 朝の散歩では濃いオレンジ色のルコウソウをよく見かけます.

白いルコウソウが混在している空き地が1箇所あります.

同種の色違いと思っていましたが,巻きついたツルをほどいてよく見ると別の花でした.

花を並べてみます.左が「マルバルコウ」(学名: Ipomoea coccinea),白花は「マメアサガオ」(学名:Ipomoea lacunosa)で,共につる性のヒルガオ科サツマイモ属で北米原産の帰化植物でした.上面が五角形のろうと状の花ですがマルバルコウはガクから2cmほど筒状に伸びた先で開いています.

マルバルコウのスペード形とよく似た葉がマメアサガオにもあります(写真左).巻きついていると区別が難しい.マメアサガオには深く三裂したほこ形の葉なども見ることができます(写真右).

何気なく見ていた植物に「思い込み」を正されました.

2024年10月17日木曜日

スーパームーン (2024/10/17)

今年最も大きな満月。

国立天文台によると、今年最小の満月(2月24日)と比較すると、地球と月の中心を結ぶ距離が406,000kmと357,000kmで約5万km近くなり、見かけの直径が約14%大きく見えているそうです。

曇りがちな1日でしたが、幸運にも明るい大きな月が西の空に昇っていました。



2024年10月14日月曜日

メドウセージとアメリカピンクノメイガ:絶妙な色合わせ

   朝の散歩で通る歩道にメドウセージが群れをなしています.角ばった花穂にきれいな濃青紫色の唇状に開口した筒状の花です.学名は Salvia guaranitica ですので,おなじみの赤いサルビア(Salvia splendens)の形をしています.



 今日はさらにあざやかな色の組み合わせがありました.

ピンク色の前翅長10mmほどの小さな蛾が花にとまっていました。
アメリカピンクノメイガ Pyrausta inornatalis ,ツトガ科ノメイガ亜科.
2019年に発見された新顔の外来種で,幼虫はサルビアの仲間を食草としているとのこと.
この成虫は蜜を吸っているようには見えませんが..
(関連:メドウセージ:2026/09/25)

2024年9月13日金曜日

風と光のモニュメントー和光国際高校

厳しい残暑の中、埼玉県立和光国際高校に伺いました。

 2008年に「総合的な学習の時間(理科)」授業を依頼されてから毎年来ているにもかかわらず、校門すぐのモニュメントに初めて気がつきました。当時の校長の三澤善道氏にお聞きしたところ、創立20周年を記念して2006年に設置されたとのこと。デザインは全校から公募し生徒会で決めたそうです。


 作品名は「風と光のモニュメント」で頭部が回転し風力と太陽光で発電しています。発電表示の窓があり、3面に本校のモットーである"Read","See","Think"が記されています。


自然エネルギーの電力で照明や装飾ランプが点灯するのは素敵です。


・「仕様」 がわかりました。(協同組合「プロード」のHPから)

  ・風力発電 15W/45V-0.192A  1基

  ・太陽電池  40W  1枚

  ・ライトアップ照明 白色LED 72個

  ・水滴部照明用 3色LED 44個

  ・文字用光ファイバー 3色LED 11個



2023年5月27日土曜日

鬼の洗濯板:青島の隆起海床と奇形波蝕痕

 宮崎県の日向灘に浮かぶ青島の周囲に”洗濯板”の名がぴったりの地形が見られます.

砂岩層の下に黒色で柔らかい泥岩層が重なって横に倒れた地形です.
砂岩の表面に亀の甲羅に似た模様が見えます.
 柱状節理のようでもありますが泥岩には対応した構造は見えません.
この付近は宮崎層群の青島層と呼ばれる約700万年前(後期中新世)に深海で堆積した地層で,傾きながら隆起し波の浸食によって削られてできた地形とのこと.
 エボシガイ(Lepas anatifera).ダーウィンが若い時に研究したフジツボの仲間.
白い殻の間からツルアシ(蔓脚)をのぞかせています.黒潮に乗って漂着したのでしょう.
 砂岩層と泥岩層のセットは当時海底で起こった巨大な土石流が堆積してできたと考えられています.今は海の生き物との楽しいふれあいの場でもあります.


2023年2月23日木曜日

地球照の月に惑星が並ぶ

  車の行き交う陸橋の空に三日月がかかり、その下に惑星が2つ。薄雲が流れる中でも光を失わず際立つ。地表に近くより明るい金星(等級-3.9)と月に近い木星(等級-2.1)。3つの天体がほぼ直線上に並びます。

(スマートフォンで撮影)

 三日月の上半は地球照(earthshine)によって薄茶から薄青の淡い明かり。地球で反射した太陽光が38万km 先の月を照らす。月から眺める明るい地球を想像します。

(デジタルカメラで撮影)
 地球照の部分にはうっすらと月の地形も浮かぶ。
(デジタルカメラで撮影)
  三日月とはいっても新月から4日目。
月が”太く”なるにつれて淡い地球照は消えていきます。