2015年11月6日金曜日

高校生と歯を学ぶ

 埼玉県立和光国際高校で「総合的な学習の時間(理科)」の出張授業を担当しました。
テーマは「歯を知ろう―歯の解剖と発生」です。
ヒトの頭蓋骨を使います。授業の前に黙祷をして始めます。
骨と歯についての講義の後,歯列のスケッチをします。
歯列の形,歯の数,個々の歯の大きさと形。
短い時間ですが熱心に描いていきます。
比較のために動物の頭蓋骨や歯も持ち込みました。
歯の組織と発生の講義の後,次の実習に移ります。
ヒトの歯を200μほどに薄く研磨したプレパラートをのぞいて,
エナメル質の成長線を観察します。
成長線のひとつ「レッチウス条」は,歯のできる経過を木の年輪のように刻んでいます。
スケッチをしながらも,いろいろな質問がでてきます。
頭蓋骨にあいている孔のことや,歯の咬合面の凹凸のことや,動物の歯との違いなど。
新鮮な気持ちになります。
忙しく80分が過ぎ,黙祷をして終了しました。
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40人の生徒にとっては,初めての経験でした。
歯のことが少しでも記憶に残れば,お互いに良い勉強になったと思います。



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